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2012-03

ばあちゃんの豚玉 - 2012.03.24 Sat

今日は久しぶりにお好み焼きを作りました。祖母の焼き方で作るのは本当に久しぶり。
ご存知の方もいますが、祖母はお好み焼き屋を営んでました。大繁盛してしまったことが原因で店を閉めたのも事実で、知る人ぞ知る程度の店なら続けてくれたと思います。
商売としては大繁盛することは大変嬉しいけど祖母は大繁盛を求めなかったんですね。

祖母のお好み焼きは古き良き大阪のお好み焼きですかね。今の兵庫のお好み焼きにも近いものがある。
普段はイカリのおこのみ家ソースとオリバーのどろ仕込みソースを使うのですが、今回は大阪西成の地ソースとして有名なヒシウメソースと泥仕込みを使いました。
写真 12-03-24 12 12 30

さて、画像での説明がメインになりますが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

まず。生地をひき、薄く伸ばした生地の上に具材をのせる。生地をひいた段階でカツオ節や粉カツオを乗せるもアリ。
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具を全て置いたら上から繋ぎ用に少し生地をかけ、加減を見てひっくり返す。
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玉をひっくり返したら隣で豚肉を焼き、3〜4等分にカット。カットしたら脂身を内側へと反転させます。
写真 12-03-24 12 41 02 写真 12-03-24 12 42 26


真ん中に卵を落とし、テコ(コテ)の角で黄身に一撃を加え、黄身が垂れ流れてきたら玉をのせる。
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後はひっくり返してソース、カラシor一味、マヨネーズ、青ノリ、鰹節、ネギなどをお好みで。
写真 12-03-24 12 44 43 写真 12-03-24 12 46 05


あまり焼きすぎると玉子が固まってしまい半熟加減が味わえなくなるので注意。
写真 12-03-24 12 52 19


2枚目はシーズン終了前なので大粒の牡蠣でカキ玉を作りました。
写真 12-03-24 13 24 42 写真 12-03-24 13 36 58


祖母がお好み焼き屋を営んでいた当時は今ほど半熟玉子人気もなかったと思います。祖母のお好み焼き屋は、まだ母が中学校時代の頃の話なのでボクは話を聞いただけなのですが、しかし祖母が作ってくれたお好み焼きは私情抜きでクソ美味すぎた。
大繁盛しすぎた理由も頷ける。
本当に多くのお客様に愛された店でした。今でも祖母のお好み焼きを食べたいと言ってくださる方々がいることに心から感謝致します。

母は祖母の味や技を受け継ぐことができてません。
はっきり言って美味しくない。そこらの美味しい店と代わり映えしないほど下手。
まず市販のお好み焼きソースを使う時点で勝てるわけがない。
ですが、祖母亡き今では、ボクが最期に食べたいのは母のお好み焼きなんですねぇ。
母のお好み焼きは世界一まずいけど世界で2番目に好き。
祖母が最期に食べたのもお好み焼き。多分母もお好み焼きを食べると思います。だからボクも。
口が肥えたりグルメになっても、下町を愛し下町に愛された大阪の食べ物なんすよねぇ。
千利休、ありがとう。あなたのおかげでお好み焼きが生まれたとボクも信じるよ。

生地作りの際に取った出汁がまだ残ってるので、明日はこの出汁に味付けしてもずくスープでも作ろう。
あ、そうそう。出汁入りのお好み焼き粉もあるけど、あれを使うほど料理下手じゃなくてよかったと思います。

他府県在住でオタフクソースが美味しいと思ってた方におこのみ家ソースとどろ仕込みソースを紹介したところ美味しいとハマってくれました。関西では両ソースとも有名でどこにでもありますが、たとえ市販とて関西のソースをナメてもらっちゃ困るなぁ。お箸で食べないだけマシですがネ♩

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